本事例は、制御機器に使用されるアクチュエーター部品用樹脂パイプの成形加工事例です。製品サイズはφ32×150mmの長尺形状で、材質にはPBTを採用しています。
本製品は、パイプ形状において抜き勾配が約1度と非常に小さく、長さに対して上下の径差がほとんどない設計となっているため、成形後の離型性が大きな課題となっていました。一般的には、離型不良やカジリの発生リスクが高い条件です。
そこで当社では、材料選定段階から最適化をご提案しました。PBTをベースに、ガラス繊維入り・非充填の複数材料を比較検討し、最終的にガラス繊維入りPBTを採用しています。これにより、寸法精度の安定性、離型性、摺動性、強度、さらにはコストのバランスに優れた最適な仕様を実現しました。
また、長尺かつ低抜き勾配という条件下でも安定した離型が可能となるよう、金型設計および成形条件の最適化を実施しています。これにより、成形時のトラブルを抑制し、量産性の高い安定した成形を実現しました。

