本事例は、住設・空調機器の土台となるベース部品です。サイズが370×160×40mmと比較的大きく、コストパフォーマンスと外観品質のバランスを考慮し、材質にはPP(ポリプロピレン)が採用されています。
本製品は、PPの材料特性に加え、その製品形状の都合上、成形時に「反り」や「ねじれ」が非常に発生しやすい構造である点が大きな課題でした。ベース部品に歪みが生じると、最終製品への組み付け不良や、空調機器としての安定性を損なうリスクがあるため、極めて高い平坦度が求められていました。
当社では、特に成形後の冷却工程に着目し、金型設計の段階にて流動バランスを徹底的に最適化しました。さらに、量産時には保圧や冷却時間などの成形条件を微細にチューニングすることで、樹脂の収縮差を最小限に抑え、製品の反りやねじれを確実に防止しています。
材料のメリットであるコスト優位性と良好な外観を活かしつつ、高度な金型・成形技術によって構造上の弱点を克服し、厳しい寸法精度を満たす安定した品質を実現しました。

