本事例は、暖房機器に使用される操作用のねじキャップです。材質には摺動性に優れたPOM(ポリアセタール)を採用しており、機構・駆動部品として繰り返し回転・摩耗する環境に耐える高い耐久性と、確かな操作感を両立した製品です。
本製品は、内側にねじ部を持つ構造であり、相手方部品との高い嵌合(かんごう)精度が求められていました。嵌合がスムーズにいかないと、操作時の引っかかりやガタつきの原因となり、製品の操作性を損ねるリスクがあります。そのため、成形収縮の大きいPOM特性を考慮した高精度な寸法管理が必要不可欠でした。
当社では、製品設計の初期段階から量産性を考慮し、裏面に適切な肉抜き形状(凸部)を配置することで、全体の肉厚が均等になるよう設計・成形を行っています。これにより、厚肉部に発生しやすいヒケや変形を抑制し、ねじ部の真円度を高めることで、非常にスムーズで安定した嵌合精度を実現しました。
金型設計から成形条件の最適化までを一貫して管理することで、高い摺動性と優れた組立性を両立し、お客様の求める高品質な駆動品質を提供しています。

