本事例は、航空機の機内天面に設置されるスピーカーカバーの樹脂成形加工事例です。製品サイズは310mm×180mm、材質にはPCを採用しています。航空機部品として、軽量化と高い強度、さらに安定した品質が求められる部品です。
本製品は当初、肉厚構造で設計されており、そのままでは射出成形に不向きで、ヒケや内部応力による変形のリスクがありました。一方で、単純に肉抜きを行うと強度不足となるため、成形性と強度の両立が大きな課題でした。
そこで当社では、肉厚部の適切な肉抜きに加え、補強リブ構造の最適化をご提案しました。リブの配置・形状を設計段階から見直すことで、必要な強度を確保しつつ、成形性の向上を実現しています。
また、製品表面には粗いシボ加工が施されており、外観品質も重要な要素です。パーティングライン(PL)部ではバリが発生しやすい条件でしたが、金型設計段階から対策を講じることで、外観品質を損なわない安定した成形を実現しました。

