OA機器業界向けに製造した大型筒状容器です。ABS樹脂が元々使用されていましたが、コストダウンを目的としてHIPS(耐衝撃性ポリスチレン)へ変更しました。本案件では、全長510mmの長尺かつ異形形状で加工が難しいという点に加え、「抜き勾配0.1度」という条件設定がありました。
一般的に、HIPSはABSに比べて成形時の離形性が劣る傾向にあり、深絞り形状で抜き勾配がほとんどない状態では、離形不良(カジリや白化)のリスクが非常に高くなりますが、成形条件や金型設計の最適化によって、この課題を解決しています。また容器内面に「鏡面仕上げ」を施すことで、内面の傷や凹凸を無くし、製品機能として求められる「ノズルの目詰まり防止」を行っています。
HIPS材によってコストダウンを実現しながら、「抜き勾配0.1度」によって容器容量を大きくとり、かつ鏡面加工によって目詰まり防止を行うなど、コストダウンと機能性向上を両立しています。

