本事例は、空調機器に使用される7セグメント表示部品の樹脂成形加工事例です。製品サイズは400mmと長尺で、材質にはABS及びPPEを採用しています。表示部品として、細線形状を正確に再現する高い成形精度が求められる部品です。
本製品は、7セグメント構造の特性上、金型の先端部が非常に細くなる形状となっており、樹脂の流動性が低下しやすいという課題がありました。このような条件では、樹脂が末端まで充填されずショートショットや外観不良が発生しやすく、安定した成形が難しくなります。
そこで当社では、金型設計段階から流動性の確保を重視し、特にガス抜き構造の最適化を行いました。成形時に発生するガスが金型内に滞留すると、樹脂の流動を阻害する要因となるため、適切な位置にガス抜きを配置することで、樹脂がスムーズに流れる環境を整えています。
これにより、細線形状においても安定した充填を実現し、外観不良や成形不良の発生を抑制しました。長尺かつ微細形状でありながら、均一で高品質な表示部品の量産を可能にしています。

