可変羽根の突き出しレス構造による外観品質の確保
Before
こちらは空調機器(家庭用エアコン)の羽部に使用されるルーバーです。通常の成形では突き出しピンによる離型を行うため、製品表面にピン跡が残ることが課題となります。また、長尺形状であることからゲート1点では樹脂充填が不十分となり、ウェルドラインの発生が懸念されます。
After
本事例では、外観品質を最優先とし、突き出しピンを使用しない「突き出しレス構造」を採用しました。これにより、表裏ともにピン跡のない美しい外観を実現しています。
また、ウェルドラインの発生については、ゲート位置および種類を最適化し、サイドゲートとピンゲートの2点方式を採用することで、外観面にウェルドが出ない設計としています。
さらに、金型構造においてはキャビティとコアの配置を工夫し、突き出し面に外観面が出ないよう設計することで、外観品質の維持と安定した離型性を両立しました。加えて、薄肉部で発生しやすい糸バリについても、成形条件の最適化により抑制しています。

