モーター回転部の金属部品廃止によるインサート成形品のコストダウン
Before
本事例は、空調機器などに使用されるシロッコファンの樹脂成形加工に関する課題解決事例です。回転部品であるシロッコファンには、高い回転精度と静粛性が求められるため、モーター軸との嵌合部において極めて高い寸法精度が必要でした。
特に、回転モーター軸嵌合部では、わずかな寸法ばらつきでもガタつきや振動の原因となるため、内径寸法を0~+0.05mm以内で管理する必要がありました。また、芯振れ・面振れ・アンバランス量についても厳しい基準を満たす必要があり、量産安定化が課題となっていました。
さらに、従来は金属部品を組み合わせた構造であったため、組立工数がかかり、半自動成形による生産体制もコスト面で課題となっていました。
After
これらの課題に対し、当社では高精度成形による金属部品レス化と自動化を実現しました。
まず、モーター軸嵌合部については、金型精度と成形条件を最適化することで、内径寸法0~+0.05mm以内という高精度管理を実現しました。これにより、軸との嵌合時のガタつきを抑え、安定した回転性能を確保しています。
また、製品内部の樹脂流動バランスを最適化することで、芯振れ・面振れ・アンバランス量についてもお客様要求値をクリアしました。回転体として求められる静粛性と安定性を高いレベルで実現しています。
さらに、金属部品を廃止してオール樹脂化したことで、部品点数と組立工数を削減しました。加えて、従来の人手による半自動成形から、取出機を用いた自動成形へ移行することで、生産効率向上とコスト改善にも大きく貢献しています。

